正義感の塊のような大坪義明

街で唯一の洋菓子店を経営する大坪義明は、まだ30代半ばという年齢ながら地域の住民から絶大なる信頼を受けている人物でもあります。そう、彼はただの洋菓子店オーナーという顔だけでなく正義感の塊のような人物でもあったのです。

■洋菓子店でパティシエとして活躍

大坪義明がオーナー兼パティシエを努める洋菓子店は地元では有名な存在です。何しろ小さな町ですから洋菓子店は彼のお店しかありませんし、祭事やクリスマスシーズン、バレンタインなどには彼のお店にちょっとした行列ができるくらいです。
大坪義明が作るお菓子が美味しい、というのはもちろんなのですが、街の人が彼のお店を訪れるのはそれなりの理由もあります。彼は幼い頃から正義感の塊のような人でもあり、困っている人を見るとつい助けてしまう一面も持っていました。2年前にそんな彼の人間性を決定づけるある事件が起こり、彼の名は瞬く間に地域中に広まったのです。

■危険を顧みず川に飛び込む

大坪義明がここまで有名な洋菓子店オーナーとして名を馳せたのには理由があります。それが2年前の事件で、それは寒い真冬の日に起こりました。
彼のお店からほど近いところにある川の傍で遊んでいた小学生の女の子が足を滑らせて川に落ちてしまい、そのまま流されてしまったのです。橋の上には何人か人がいたのですがみんな足がすくんで動くことができなかったのですが、そこで迷うことなく飛び込んだのが大坪義明でした。
彼は自身の危険など顧みることなく川に飛び込み、無事女の子を救出することに成功したのです。この事件以来彼の名声は瞬く間に広がりました。また、彼は地元新聞からの取材なども受けず、あくまで当たり前のことをしただけというスタンスを崩さなかったのです。

■大坪義明の日常

今ではすっかり地元のヒーローとなった大坪義明ですが、そんな彼の普段の顔は気の良いアンちゃん、といった感じです。誰がお店に来ても笑顔で迎えてくれますし、お菓子が美味しかったと言えば素直に笑顔で喜ぶ、そんなごく普通の青年なのです。
彼の正義感から起こした行動によって彼にお見合いを勧めてくる人も増えたということです。地元の名士や医師などがこぞって「自分の娘を是非嫁に」と言いよってきたそうですが、彼はそれを全て断ったようでした。それでもあきらめきれない人は今でも彼のお店にお菓子を買いに行ってはお見合い話を持ちかけているようですが、果たしてどうなることでしょう。

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