前田美穂子の猫から学び、猫が幸せを呼んだ人生

前田美穂子は幼い頃から動物に囲まれて育ち、成人後も多くの動物に触れ合う生活を送っています。犬3匹と鳥2匹を飼う両親の元で生まれ、物心つく頃には更にウサギが3匹家族の仲間入りをする家庭環境でした。
小学校に上がると前田美穂子は生物係を自ら進んで6年間務めました。金魚や鳥、ウサギ以外にも、理科室にいたピラニアの世話を他の生徒が嫌がる中一人で率先して行ったのも、命の尊さを理解していたからです。このことを小学校最後の全校集会で校長先生から褒められたことが嬉しく、大人になっても良い思い出として忘れずにいます。
中学校に進級して間もなく、クラスメイトの家で猫の出産に立ち会わせてもらい、より動物への愛情が強くなりました。友達はノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーを営む家庭の子で、数匹の母猫の出産時期が重なっていたこともあり、たくさんの愛らしい子猫と深い愛情を持って子猫を育てる母猫の姿を見ることが出来ました。また、猫と言う動物の魅力を知り、猫について知りたいと考えた瞬間でもありました。この時に、友達の母親から可哀想な境遇にいる猫も存在すると聞かされたのです。
前田美穂子はペットとして飼育されている猫は勿論の事、特に野良猫について考え、人間の暮らしと野良猫がどのような関わりを持ち、どのようにして生きているのかに興味を持ちます。地域猫の餌やりを含めた保護活動や、捨て猫や飼育できなくなった猫の飼い主を探す交流会を地元の人々と立ち上げるなど、中学生の頃から活発に猫に関する活動を始めました。嵐の日や、雪が降った日などは地域猫の餌場に行くことも辛かったのですが、猫の命にとって自分がどれ程重要な役割を持っているかを考えれば、餌やりの当番で無い日も自然と足が向きました。

前田美穂子は地域猫や野良猫の保護活動を通して、人には様々な考えがあると思春期に学びました。例えば地域猫の餌場として利用していた公園の近隣から苦情が寄せられたことに衝撃を受けた経験は心に深く残っています。鳴き声や糞尿の問題の他に、植木鉢が壊されたなどのクレームに苦悩し、そのつど活動仲間といかに近隣の意見を受け入れながら地域猫を保護できるかについて考えました。中学生から始めた活動でしたが町会や近隣の人々の多くから理解をして貰えるようになったのは大学進学後のことです。人は好き嫌いの感情のみでも意見が分かれると経験で知り、一方で根気強く向き合えば分かり合えることも同時に知った10代でした。
また、前田美穂子は自分が生まれる前から家族の一員であった犬3匹の介護も経験しました。両親のどちらの祖父母も健康で活発な人であったため、老いについて考える機会が無く、犬たちの壮絶な最期を看取ったことは地域猫の保護活動の他に彼女を飛躍的に成長させた一つの経験となっています。
大学進学後、前田美穂子は問題のある猫や、障害のある猫を率先して引き取りました。日々辛い運命と隣り合わせで暮らす猫達ですが、どの猫も強く生き抜き、猫らしく気まぐれに自由に過ごしていると気づかされました。体が動くのであればいつも通りの生活習慣を送る徹底した猫達の行動には心を動かされるものが大いにあったのです。
引き取る猫の数が多くなり家での飼育が難しくなったことを踏まえて、大学卒業後は首都圏から遠く離れた田舎町で古い民家を格安で購入し、暮らし始めます。両親から家購入の資金は借りることになりましたが、民家は広く畳の部屋ばかりだったので、足の悪い猫達の住環境に適していました。

前田美穂子は猫のために一人暮らしを始めましたが、田舎町と言えど観光で栄えている地方でもあったのでアルバイトをしながら日々の暮らしを送ることが出来ました。就職の内定を蹴っての決断には両親や親戚からもかなりの反対を受けましたが、自分の人生に猫は無くてはならないものになっていたのです。
引っ越し先は地域猫のボランティア活動が盛んな土地であったので、友人知人はすぐに出来ました。一方で、前田美穂子は猫好きな人々からは名が知れた存在となっていたため、猫の餌などを援助してくれる仲間も多く集まったのです。
その日暮らしで特に両親には心配を掛けていましたが、地域で唯一の動物病院を営む獣医が前田美穂子の噂を聞き付け、動物病院への就職に誘いを持ちかけて貰えたことが大きな転機となりました。最終的に動物看護師となることを目標に、猫の保護活動を続けながら就職先の動物病院で動物看護士としての実務経験を積んだのです。幼い頃から様々な動物と触れ合い多くの動物の世話をしたこと、また猫に関しては獣医師並みの知識と経験があるため、獣医師からは多くの信頼を受けました。地域で暮らす数々の動物の命を救うことに携わり、ペットの飼い主から受ける相談に心から寄り添う毎日は彼女の望んだ生き方です。
就職先の獣医師と結婚してからも、動物看護師として彼女は多くの動物に向き合いつつ、猫の保護活動を続けています。夫である獣医師にも呆れられる程の猫好きですが、彼女が生んだ2人の子ども達もまた率先して猫関連のボランティアに励んでいます。

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